現在ヒメゲンゴロウの飼育と繁殖について書いてきましたが、ここでちょっと違う話を挟みたいと思います。
この話が終わり次第、またゆるーく再開します。
今回はこちら。
水に住んでる黒光りした水生昆虫と言えば‥‥‥
そう! ゲンゴロウ!!!
ではあるのですが、この写真はゲンゴロウではなく、
そのゲンゴロウと同じ水生甲虫の代表格であるガムシです。
漢字で書くと〝牙虫〝という字になります。
なぜこの字を書くのかはお腹に牙のように鋭く違った突起があるからです。
詳しくはネットで調べてみてください( ´ ▽ ` )←めっさ投げやり
ガムシは灯りにもよく飛んできます。
この時期、カブトムシやクワガタを採取しに夜の街灯を巡ってる方はよく見かけるのではないでしょうか。
灯りの下に何やらデカい黒光りした甲虫を発見!!
↓
あれは、、、カブトムシかクワガタのメスかもしれない!と思い駆け寄る。
↓
ガムシだった。
という経験がある方もいるのではないでしょうか。
ちなみに私はカブトムシよりもレアだと思っています。
黒光りしたずっしりした楕円形のフォルムがたまらん。ハァハァ( ´∀`)
おっと失礼しました。
飼育しているゲンゴロウの仲間のクロゲンゴロウ(上)と比べると、何て言うのか、丸いフォルムの違いなのか、ぱっと見の可愛らしいさは欠ける気がするんです。
(ガムシファンのみなさんごめんなさい🙏私はガムシ大好きです。)
ちなみに嫁からは飼育当初『泳ぐゴキブリやん』と言われましたが、
後日、目が慣れてくると『何かいいかも‥‥』という言葉を頂きました←ヤッタネ☆
正直、ガムシの良さは写真や文章では伝わりづらく、実物をじっくり観察してみて初めてわかるのではないかと私は思っています。
ガムシの良さはあります。
↑結局文章で伝えるんや‥‥‥‥( ^ω^ )
①ジタバタ泳ぐ
→6本全ての脚をめちゃくちゃバタバタさせて泳ぐ。底を泳ぐ時は底の砂利か何かに掴まりながら泳ぐので、走ってるみたいに見える。
②何でも食べる
見栄え良くしようと一緒に入れてた水草はボロボロで悲惨なことになる。
水草から魚の死骸、お腹空いてたら弱った生き物や小さめの魚も食べる。
③デカい
体長は4センチ前後。
幅があるので重量感がある。
かなり動き回るので水槽の中で見ると迫力がある。
④お腹の銀色が渋い
水生昆虫に魚のようなえらはない。
ゲンゴロウはお尻から空気を取り入れるのに対して、ガムシは触覚から空気を取り込み、胸の下に細かい毛が生えている部分に貯めておく。
ここに光が当たることで空気を通して銀色に見える。
ざっくりと上記の4つだと私は考えます。
『地味やな。』と思った方。
素晴らしい。
この地味さこそガムシの魅力です。
『スッゲー!!』って思った方。
素晴らしい。
あなたは既に水生昆虫の奴隷、いえ、もとい虜になっています。←ダダ漏れ
『どう見てもゴキブリにしか見えないんだけど』と感じた方。
素晴らしい。
脚が長くて楕円形をしたGのフォルムをよく理解していらっしゃる。
伸びしろがあります。←意味深
まぁ、実際に見て観察すればいいと思うのですが
実は数がかなり減ってます。
レッドリストという環境省が指定した絶滅のおそれのある動植物のカテゴリーがあり、その中でガムシは
準絶滅危惧種に指定されています。
でも、いるところにはまだまだたくさんいます。
しかし、『じゃあ、まだ大丈夫やん。』というわけではありません。
このレッドリストにランクインすること自体が問題なのです。
生息地は局所的なものになっており、家の近所の今まで見ることができていた田んぼでは姿を消しました。
農薬とか岸辺のコンクリート工事とか色々原因はあると思うのですが、
同じ水生昆虫で甲虫の飼育しているヒメゲンゴロウは普通種で数は多いのに、なぜガムシは数が減っているんだろう。
まぁ、成虫が水草メインで食べるので水草がない環境では住みづらいのかもしれません。
しかし、このモヤモヤする気持ちを解消すべく、ガムシの生態をもっと知りたいと思い、飼育、繁殖を試みました。
結論を言いますと
↑今言うんかい!!( ^∀^)
めちゃくちゃ難しかったです。
孵化した幼虫は蛹になる手前で全滅しました。
凄い悔しくて情けなくなりました。
反省と次回、リベンジしたいという思いもあり、なぜ失敗したのかのヒントになるかもしれないと考え、ブログの形式て書き残すことにしました。
今年のGW明けくらいから、オスとメスをそれぞれ1匹ずつ採取しました。
採取後、3週間弱くらいでメスが卵嚢を作りました。
そこから8日ほどで中から幼虫が出て来ました。
とりあえず孵化までは難なく成功しました。
飼育自体はゲンゴロウより難しい感覚はなかったのですが、問題は幼虫の食べるエサでした。
続く