Divingbeetlesのブログ

水辺の生き物について綴っています。

はじめての越冬

我が家のゲンゴロウ達は今回初めてのを迎えました。

 

ヒメゲンゴロウ10匹、コシマゲンゴロウ5匹、クロゲンゴロウ3匹。(クロのみ野外で採集、あとの2種類は全て自身で繁殖させた個体です。)

 

もしかすると寿命の長いクロゲンゴロウは初めての冬ではなく、2回目の冬を迎えることになるかもしれません。

 

(野生のゲンゴロウで冬を2回も越せる個体がいるかどうかは定かではありませんが…。)

 

 

みんな屋内で飼育しており、ヒメゲンゴロウは屋内飼育を続行。

 

コシマとクロは屋外飼育に切り替えます。

 

ネットやTwitterで拝見した知識なのですが、外の冬の気温の中で越冬した個体は来シーズンの繁殖力が高まるとのこと。

 

 

まずはヒメゲンゴロウ

 

ヒメゲンゴロウに関しては屋外越冬の繁殖については例外な気がします。

 

 

というのも、今年8月に羽化した新成虫が12月中旬まで毎月毎週毎日のように産卵行動を繰り返し、水槽内で孵化したばかりの初令の幼虫を見なかった日はなかったくらいでした。

 

この新成虫の代まで繋いでくれた先代ヒメゲンは寿命を全うしたので、11月後半の時点で7匹の新成虫と、その新成虫から新たに誕生した3匹の新新成虫(←いやもうわけわからん)の合計10匹という体制で冬を迎えます!!

 

さらに、新成虫から孵化した初令幼虫が12月半ば時点で7匹終令まで育ち、うち5匹が蛹になるために土に潜りました。(めちゃめちゃ楽しみ(^^♪)

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(同じ容器内で蛹を作らせます。このやり方で潜らせても4匹くらいまでなら特に問題なく全員羽化できることがわかりました)

 

 

蛹の姿を確認したいので潜っていった土(ピートモス)を掘り返したくてたまらないのですが、そうすると蛹が痛んでしまうのか、繭室が崩れるからなのか、

高い確率で羽化不全になってしまうので、地上に出てくるまで私は待ちます!!!

 

(↑過去の経験から学んだ。おそらく私のやり方が荒いのだと思います‥‥。)

 

 

室内の水温は12度~16度くらい。

寒くてもなかなか10度は下回りませんが、最近は寒い日が続くのか、秋に比べると動きが鈍くなり、餌も残すようになりました。

(まぁ。それでもさすがはヒメゲン。日中は元気に泳ぎ回っているんですけどね。)

 

 

続いてコシマゲンゴロウ

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実はゲンゴロウの仲間は冬の越し方が2パターンに分かれるらしいのです。

 

①水中越

 

②陸上越

 

③冬でも関係なく泳ぎ回るし、暖かい日は飛ぶかも。

(↑いやっ、③なんやねん)

 

 

ヒメゲンゴロウやハイイロゲンゴロウは野生下でも冬は泳ぎ回るらしいです。

 

冬眠ではなく、越冬なので③は②に入れましょう(^^)/

 

 

シマゲンゴロウ属の何種類かは陸上越冬を行うらしく、コシマゲンゴロウがこれにあたるといわれています。(偉そうにすみません。ネットで見ました。( ´ ▽ ` )

 

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というわけで、コシマの飼育容器をプラケースに変更し、湿らせたピートモスを高さ5センチくらいまで入れて、そこに泳ぐための水の入った容器を入れました。

 

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最初は5匹とも水入り容器の中で泳いでいたのですが、翌日には容器内には3匹になり、1週間経った頃にはみんな潜っていきました。(やはり陸上越冬でした)

 

春まで姿が見えませんが、元気に地上に出てくることを願っています。

 

 

続く