引っ越して間もない6月半ば、クロゲンゴロウの幼虫が孵化しました。
(詳しくは前回の記事へどうぞ↓)
この度、クロゲンゴロウ繁殖は2年目を迎え、現在、20匹近くの幼虫が孵化してくれました。
あまり増えすぎても今後の飼育が大変になってくるので、調整しながら孵化させます。
昨年羽化した成虫が15匹ほど入っている飼育容器に試しに小さめのホテイソウを浮かべたのが6月初旬。
まだ引越し直前の時です。
引越し直後、投入したホテイソウをひっくり返すとかじり跡が多く見受けられ、すでにボロボロの状態だったので、すぐに別の容器に移し替え、新たなホテイソウを二株ほど、クロゲンゴロウ水槽に投入しました。
その二株もかじりまくってボロボロになったところで引き上げ完了。
とりあえず今後のホテイソウの投入はいったんストップすることに決めました。
結果的に合計20匹近くの幼虫が孵化!
そして、7月2日には最初に孵化した個体が2令へと脱皮成功!!
脱皮直後は神々しく美しい‥‥。
(屋外飼育のため、アオミドロまみれです。)
一皮むけて大人になったとはこのことを言うのですね!!
(20代ラストイヤーにもなるとこんなサムイことを言ってしまうんかワレ)
この個体が孵化したのは6月16日であり。脱皮したのは7月2日なので2令までの脱皮移行期間が2週間くらいかかるということになります。
エサはほぼ冷凍赤虫で、たまに他の水槽に湧いたボウフラを数匹つまんで与える程度でした。
(ボウフラが湧いた水槽はハイイロゲンゴロウを投入して殲滅完了)
私としては2週間はさすがにかかりすぎかなという印象。
中型サイズのゲンゴロウであれば孵化してから脱皮に2日~4日しかかからない種がほとんどです。
遅くても10日くらいかなと思っていましたが、冷凍赤虫メインだと脱皮段階へと辿り着くための十分な栄養補給に時間がかかるといったところでしょうか。
ここのところはリュウキュウオオイチモンジシマゲンゴロウ(長いのでモンジ)
の羽化不全、脱皮不全に似ている気がします。
脱皮不全でめちゃめちゃ落としてしまった記事はこちらから。
ただクロゲンゴロウ幼虫の成長スピードはモンジやコシマゲンゴロウと比較するとかなり緩慢なので成長スピードに栄養がついていけず、脱皮不全してしまうということは、昨年の経験上、全くありませんでした。
クロゲンゴロウの幼虫の食性については下記の論文に記載がある通り
クロゲンゴロウ幼虫の食性および餌選択性 (jst.go.jp)
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- 環動昆
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環動昆 32 (1), 1-7, 2021
日本環境動物昆虫学会
魚やオタマジャクシなどではなく、自身の体のサイズに適した水生昆虫を好んで捕食する傾向にあるそうです。
正直、この自身の体に適したサイズというのがなかなか難しいのです。
昨年はアパートの前にちょうどいい感じにミズムシが湧いている用水路があり、冷凍赤虫と併用しながら3令までもっていった次第です。
(初令のアゴのサイズでも食べやすいので、ヒメゲンゴロウ水槽で増やしていたのですが、最近見てみると激減してました。
おそらくヒメゲンに食べられたのかもしれません。)
しかし、今回は身近に丁度良いサイズ水生昆虫を採集できる場所の目途が立っておらず、連日の大雨もあってなかなか採集にも行けない状況が続いていました。
とりあえず、代替餌でしのぐしかないという現状です。
ゲンゴロウ飼育熟練者の方々は鼻ほじりながら
『何弱気言うてんねん。さっさとイトトンボのヤゴでも捕まえてこんかい』
と言いそうなくらいの余裕を持ってそうですが(めちゃめちゃ偏見。そして誰やねん(*'ω'*))
ちなみに昨年試したのですがイトトンボのヤゴへの食いつきはなかなか良かったです。
できるならば代替餌で済ませたいところですが、生きているエサの方がすくすく成長してくれるので、天気が落ち着いたら早く見つけにいきたいところです。
これも昨年の経験上でのことですが
2令に突入して最初の方は冷凍赤虫を食べてくれるのですが、更に成長していくにつれて見向きもしなくなっていくのが見受けられました。
個体差などもあるのですが、自分の体に合ったサイズ感と目の前で動くものに積極的に捕食する傾向が初令と比べて強くなったのではないかなと思います。
とりあえず、
人生初の冷凍コオロギをネットでポチってきました!!
天気がよくなればエサ取りもに行きますが
自宅に届くまでの少しの間、幼虫たちには赤虫で何とか耐えてもらいましょう。
さらに増やしたい大本命がなかなか産卵しないのでペアで隔離したり、容器移し替えたりしてみます。
屋外だから水温上がり過ぎるのが原因なのかもしれません。
オキスジに関してもまた投稿していきたいと思います。