Divingbeetlesのブログ

水辺の生き物について綴っています。

幼虫の奴隷

タイトルは私のことです。( ´ ▽ ` )

 

前回まではヒメゲンゴロウを愛でるお話をしてたんですけど、今回はヒメゲンゴロウの幼虫に私が愛でられるお話をしていきますね。(意味深)

 

 

前回のお話↓

 

divingbeetles.hatenablog.jp

 

まとめると、ヒメゲンゴロウを今年の3月頭から飼育しており、そこからわずか2週間ほどで幼虫が生まれました。

ヤッタゼ!( ^ω^ )

 

 

そこまではめでたいんですけど、この幼虫の飼育が本当にメンタルえぐられるんです。

 

卵から孵化した幼虫をそのまま水槽の中に放置していると、他に孵化した幼虫と共食いを始めます。

 

そのため、プリンカップで個別に分けます。

 

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プリンカップ以外にもっと効率の良い飼育方法はあると思うのですが、素人の私では今はこれが精一杯です‥‥。すみません‥‥。

(↑誰に謝ってんだ。)

 

 

幼虫のエサですが、私はホームセンターやペットショップに売られている冷凍アカムシを使用しました。

 

 

※アカムシとはユスリカの幼虫のことです。

 

 

 

本来、ゲンゴロウの幼虫は水中の小動物(ミジンコ やオタマジャクシや他の水生昆虫など)を自身の大顎↓ 

 

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なかなか可愛らしい目ですね❤️

 

 

‥‥‥失礼、話が逸れました。

 

 

大顎で噛みつき、そこから消化液を注入して中身を溶かして食べます。

 

 

基本的に目の前で動く物に噛みつこうとするのですが、ヒメゲンゴロウの幼虫は、解凍した冷凍アカムシをつまようじを使って目の前で揺らすことにより、エサだと思い食いついてくれます。

 

 

というより、揺らさなくてもプリンカップの中にアカムシを放置してれば勝手に食いついてくれる個体がほとんどでした。

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『なんや、それめっちゃ楽やん。どこがメンタルえぐられるねん。』

 

そう思うでしょ?

 

私も最初は、『これすぐいけるんじゃね?』と調子に乗っていました。

 

しかしそれも束の間。

 

すぐに心が折れました。

 

順を追って説明していきましょう。

 

その①

【エサが合わず幼虫全滅】

 

↑いきなり詰んでるやん。(;_;)

 

順を追ってとお伝えしましたが、最初に生まれた7匹の幼虫が本当に全滅してしまったたんです。

 

 

その理由は

 

〝私が幼虫にとって良くないエサを与えてしまったこと〝

 

が原因でした。

 

私がヒメゲンゴロウの幼虫に使用したアカムシは

 

(商品名は伏せますが)

 

こ○○りアカムシ ←ギリセーフのはず

 

という飼育している日本淡水魚に与えているアカムシをヒメゲンゴロウにも分けて与えていました。

 

比較的安価のため、大量に購入し冷凍庫のストックしています。

その日本淡水魚達は今も問題なく育ってくれています。

 

 

これは後からTwitterの博識な方に教えて頂いたお話ですが、

 

 

釣具屋のアカムシには、成長して蚊にならないようにするための成長抑制剤を混ぜている可能性がある、ということ。

 

釣具屋だけではなく、ペットショップで売られてる安価なものにもその限りではない

 

 

 私も詳しい理由はまだわかっていません。

 

 

一つ言えることは、その成長抑制剤が幼虫にとって良くなかったのでしょう。

 

サナギの直前の三令幼虫の段階で、前日元気にエサを食べていたのにもかかわらず、翌日見るとびっくり返って死んでいました。

 

 

ゲンゴロウの幼虫は基本的に、三令から土に上陸してサナギになるまでに、いくつかのサインがあります。

 

まずはエサを食べなくなります。

 

そして、体の中にある食べた物を全て排泄し、プリンカップの中をぐるぐる泳ぎます。

 

 

この段階で土にあげてやると何の問題もなく土に潜り、サナギになる準備を始めます。

 

(そのまま放置してしまうと溺れ死にます。)

 

 

しかし、今回のケースはそのサインすら全く見られないほどの突然死でした。

 

前日脱皮して三令になってその日にエサを食べて、翌日死ぬ、みたいな個体もいました。

 

私の育ててみた感覚ですが、三令からサナギになるまで早い個体でも4日はかかります。

 

こうして生まれた幼虫は全滅してしまいました。

 

あ、バッドエンドでは終わりませんよ。

 

 

 

続く