前回、オオイチモンジシマゲンゴロウとクロゲンゴロウの幼虫が孵化してから10日ほど経過したので
今の現状を書いていきます。
クロゲンゴロウは問題なく育っており2令に脱皮しました!!!
ミズムシをよく食べます。
これまでヒメゲンゴロウなどの1センチ前後のサイズしか育てたことがなかったので
めちゃめちゃデカくて驚いています!!( ゚Д゚)
問題はオオイチモンジシマゲンゴロウ(以下モンジ)の方です。
結論から言うと
かなりの数が落ちまくって凹んでいます……。
※落ちるとは死んでしまったということです(´;ω;`)
この10日間で
モンジは合計40匹以上の幼虫が孵化しました。
産卵の波が2つあって、それぞれ20匹ずつ近く生まれてきました。
しかしながら現在生き残っている幼虫の数は20匹を切っています……。
完全な確信はないのですが、多分これかな、という検討はついています。
おそらく原因は『エサ』にあるんだろうと思います。
私が使用しているエサは冷凍のUV赤虫です。
(どうやらこの赤虫はゲンゴロウ幼虫の育成にはあまり向いていないようです)
以前、ヒメゲンゴロウを繁殖させた際に同じものを使用した結果
問題なく脱皮し、30匹ほど羽化に成功したので
モンジでも問題ないかなと思い今回も同じものを与えました。
エサを与えていく中で自分なりに観察した結果、以下の特徴が見受けられました。
(私の独断と偏見入ってます。)
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自分の体より大きなエサにビビる。
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古いエサ(だいたい半日以上経過したもの)は食べない
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エサが十分にとれていない状態でも無理やり脱皮しようとする。
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生きエサしか食べない個体もいる。
1について
UV赤虫はモンジの幼虫よりサイズ感は少し大きめです。
成長具合にもよるのか、時期によって更に大きいサイズで冷凍されてたりします。
(もしかすると購入先で違うかもしれません。)
Q. 初令モンジ幼虫の2~3倍の大きさの赤虫を目の前で揺らすとどうなるか?
A.ほとんどの幼虫がビビって逃げます。
ビビって逃げてしまったら、今後、そのサイズのエサを目の前で揺らしてもなかなか食いつきません。
2令に脱皮してある程度まで大きくなると食いついてくれます。
2について
揺らしても食べないなら、容器内で放置します。
※ヒメゲンゴロウ幼虫は放置するだけで勝手に食べてくれました。めっちゃ楽(^^)/
しばらくすると放置した赤虫に食いつく個体もちらほら。
しかしながら、半日経過した赤虫には食いついてもすぐに放して食べようとはしません。
モンジ繁殖に成功した方からのアドバイスなのですが
古いエサを取り除くための水換えは半日に一回が好ましいです。
3について
放置された大き目の赤虫をしぶしぶなのか、おそるおそるなのか、ちょっとずつ食べる、
といった状況が多く見受けられました。
食事に積極的ではない状況が続くと、当然十分な栄養を毎日摂ることができません。
モンジの生息環境は水が干上がりそうな林道内の水たまりである場合が多いとのことです。
※私はまだ野生のモンジを見たことがないです……。文献に載ってました。
いつ水がなくなるかわからない環境だと、上陸して蛹になるまでのんびりとできる時間はないからなのかもしれません。
あくまで推測ですが……。
無理やりにでも脱皮して次のステージに行くのでしょうか。
『え、このサイズで2令?めちゃ小さいやん!』という脱皮した直後に落ちた個体が
20匹近くいました。
4について
現在、3令まで育った個体が3匹います。
彼らは2令の間はずっと赤虫オンリーで育ってきました。
こういう個体は放っておいてもどんどんエサを食べてくれるのですが、2令のうちの数匹は若干拒食気味で、丸一日エサを食べない個体もいました。
そういう個体は生きエサで何とかつなぎます。
近所で採集してきたミズムシを与えます。
ただ、クロゲンゴロウの幼虫と比べると2令の段階ではあまり食いつきは良くないような気がします。
(3令のモンジ幼虫は全くビビらず果敢に食いつくのでちょっと楽(^^♪)
孵化から10日で上陸すると言われているオオイチモンジシマゲンゴロウですが
私の場合はエサで苦戦してしまったのかとっくに期間を過ぎてしまっています……。
ただ、2令終盤から落ちそうな気配は薄れているような感じではあるので
焦らず、まずは上陸→蛹までもっていくことに注力します!
こちらのゲンゴロウも孵化したので
またの機会に記事を書こうと思います。
(タイミングが重なって6月はゲンゴロウの幼虫の奴隷になっています……。)