Divingbeetlesのブログ

水辺の生き物について綴っています。

オキナワスジゲンゴロウ繁殖【孵化~羽化】

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怒涛の6月が終わりました。

 

クロゲンゴロウ(以下クロゲン)とオオイチモンジシマゲンゴロウ(以下モンジ)の

 

幼虫飼育に追われている中

 

 

なんと!

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オキナワスジゲンゴロウの幼虫が孵化しました!!!

 

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実は「おっ!交尾しているな~」というペアを初めて見たその日に

 

水槽内に初令幼虫の姿を確認。

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この日が6月16日。

 

 

そのあと、水槽内にちらほら産卵したての卵を確認。

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水草や水槽の壁面などあらゆるところに産み付けられています。

 

このあたりは水草の基質内に産卵するクロゲンと大きく異なりますね。

 

 

エサはモンジのときに失敗した苦い教訓を生かして

 

サイズ感小さめの冷凍赤虫【こだわりあかむし】を与えました。

 

モンジの時より食いつきがめちゃめちゃ良いです!!

 

紙コップで飼育しており、容器内に赤虫を放置しておくだけで勝手に食べてくれます。

 

めちゃめちゃ手間がかからない!!!!

 

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そしてあっという間に2令へ脱皮しました。

 

この日が6月19日。

 

恐るべしスピードで次のステージへ。

 

エサは引き続き【こだわりあかむし】を使っています。

 

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食欲は全く落ちずにあっという間に3令へ脱皮しました。

 

6月23日。

 

いままでの【こだわりあかむし】から

 

少し大きめの冷凍赤虫である【UV赤虫】も混ぜながらの給餌。

 

食いつきは少しだけ【こだわりあかむし】の方がいいみたい。

 

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そしてあっという間に上陸。

 

この日が6月27日。

 

この上陸からの蛹になる過程が非常に気を遣います。

(ヒメゲンゴロウの時みたいに強制上陸装置的なものを作ればリスクは減りますが)

 

水から土に上げるタイミングが2日ずれると溺れて死にます。

 

モンジもヒメゲンの時もそうでした。

 

大型のゲンゴロウは上陸まで比較的余裕がありそうなのですが

 

中型ゲンゴロウはなかなか待ってくれません。

 

 

写真撮り忘れましたが、餌を全く食べなくなり体の中に食べたものがなければ上げるようにしています。

 

こればかりはまだ私も感覚でやっている部分があります…(´;ω;`)

 

上陸させたものの蛹にならないので、翌日また水に戻すと溺れてしまい、

 

再びすぐ上陸させた幼虫は蛹になれず亡くなったケースもありました。

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こちらの幼虫は蛹化できず‥‥。

 

 

 

何かしらの負荷がかかるのでしょうか。

 

このあたりは正直まだ難しいですね。

 

 

無事に蛹になってくれた幼虫たち。

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土繭作るやつもいたり、潜るやつもいれば、そのまま土の上で蛹化する個体もいました。

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そして無事羽化!!!!!

 

この日が7月5日。

 

孵化~羽化までだいたい3週間ちょっと。

 

めちゃ早いですね。

 

まだまだ羽化待ちの個体もいるのでこれからが楽しみです!!

 

また経過アップします!