Divingbeetlesのブログ

水辺の生き物について綴っています。

湿地っていいね。

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先日、2か月ぶりに兵庫県宝塚市にある丸山湿原へ行きました。

 

兵庫県最大の湧き水湿地です。

 

3月に一度訪れましたがその時はあいにく雨がひどくて

 

何も観察することはできませんでしたが、

 

今回は素晴らしい昆虫と初めて出会うことができました。

 

 

 

既にトンボシーズン。

 

シオヤトンボが飛び回っている中

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ふと赤い何かが目の前を横切りました。

 

最初はアブかと思っていました。

 

しかし

 

空中をめちゃくちゃホバリングしている……。

 

何かちゃうな。

 

とりあえず止まったところをパシャリ。

 

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初めて見ました。

 

ハッチョウトンボです。

 

めちゃくちゃ小さいです。

 

図鑑では2センチ以下という表記がありましたが

 

本当にその通りなんだなって。

 

美しい、というよりは可愛らしい。

 

トンボをそう思ったのは初めてです。

 

 

 

我が兵庫県では←(めちゃくちゃえらそう)

 

絶滅危惧種Ⅱ類

 

という絶滅の危機に瀕した危機的状況のトンボです。

 

こちらのトンボ、

 

ヤゴが特殊な環境でないと生きていけないらしく

 

●水深1~2センチ

●日当たりが良い

●一年中水が保たれる環境

 

 

上記の3点を満たしている水辺でないと見ることができません。

 

一年中水が枯れないような浅い場所ってなかなかない気がします……。

 

体が小さいので天敵のアメリカザリガニやウシガエルがいると当然アウト。

 

正直、両者どちらもいない水のある環境はほとんど見かけません。

 

 

今回見ることができたのは、この丸山湿原を維持・管理している

 

保全スタッフのおかげであることは間違いありません。

 

 

定期的に草刈りや伐採を行い、湿地に日が入り、水が保たれる環境にしている

 

からこそハッチョウトンボが生息できているからなのかなと。

 

ありがとうございます。

 

素敵な昆虫と出会うことができました。

 

そんなことを思いながら帰路につきました。

 

ここの湿原には定期的に足を運びたいです。

 

 

 

 

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帰り道、自身が鬼のストーカーになって追いかけたニワハンミョウ

 

追いかけまわして申し訳ないが、こちらも負けず嫌いなのでムキになってしまった。

 

その渋さが美しい。

素敵です。