Divingbeetlesのブログ

水辺の生き物について綴っています。

『準絶滅危惧種?準どころちゃうやろ。』

Twitterを見ているとゲンゴロウタガメの採取した写真がTLに並んでくる。

 

 

すごいな、一度は野生の個体を見てみたいな、と思い始めたのが今年の冬。

 

 

タガメゲンゴロウ

 

子供の頃から憧れている昆虫達。

 

野生の個体を見つけるためにワクワクして探したけど、未だに憧れのまま大人になってしまったな、としみじみ思います。

 

けれども、今年はゲンゴロウに熱が入ったのか、緑色のでっかいナミゲンゴロウではないけれども、最も身近な大型ゲンゴロウであるクロゲンゴロウを初めて採ることができました。

 

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私が住んでる兵庫県ではまだ絶滅危惧種区分の指定はありませんが

 

↑※間違ってたらごめんなさい。

 

 

身近と言っても環境省指定のレッドリスト区分では絶滅危惧種

 

 

絶滅と野生においての絶滅区分を除くと

 

 

 

●絶滅危惧I類

 

●絶滅危惧IA類

 

●絶滅危惧IB類

 

●絶滅危惧II類

 

準絶滅危惧 ←ココ

 

 

1番下ですが、水生昆虫歴がほとんどない私からするとめちゃくちゃ探すのが大変でした。

 

 

特に西日本では激減とのことです。

 

 

採れた場所の写真は載せれませんが、ゲンゴロウ類が逆に

ほとんどいなかった場所の湿地帯載せます↓

 

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結論、中型以上のゲンゴロウ類は何もいなかったです。

 

もちろんタガメもいませんでした。

 

写真の上の池はアメリカザリガニ天国。

 

 

ヒルムシロ、ヒシとかの浮草が生えてる下の池はウシガエルだらけ。

 

 

 

感覚的にいそうかなと思って探した湿地帯です。

 

影響の大きい外来種がいると難しいですね。

 

 

田んぼ近くの湿地帯では農薬の関係かな?

他にも巡りましたがいなかったです。

 

こんなにもいないものなんやな、っていうのが感想。

 

だからこそ、見つけた時の感動は素晴らしかったです!!!!( ´ ▽ ` )

 

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今年の3月に1匹、9月に1匹採れました。

どちらもメス。

角度や光の加減によっては緑色に見えます。

 

 

家の水槽でドジョウと一緒に飼育しています。

もうすでに寒さがやってきているので、冬眠対策をしなければ。

 

 

 

先程レッドリスト云々言いましたが、絶滅危惧種について向き合って考えるようになったきっかけがこのクロゲンゴロウです。

 

 

 

特に環境保護に関わる仕事に就いているわけでもなく、知識もあるわけではないですが、なぜこんなに減っているかの原因と向き合ってみたいという好奇心みたいなものが生まれました。

 

 

そんな大義名分とかではなくて、

単純に、これからクロゲンゴロウがどんどん姿を消すのは嫌だなぁ、という思いからかもしれません。

 

 

 

まずは昆虫だけではなく、水生植物の知識から学んでみようかなと。

それで少しは全体の環境が見えてくるかもしれません。